地震が多い日本で暮らしていると、自宅の耐震対策や補強工事は無視できない問題です。
屋根材を選ぶにあたって、デザイン性が高く優れた性能をもつ金属屋根を選択された方は多いのではないでしょうか。
金属屋根の特徴として、1つはとても軽いということです。
家を軽量化するということは、耐震対策をするにあたって非常に重要なことです。
薄くて軽量なので地震に強く価格が安い金属屋根について、今回は種類や選び方などをご紹介いたします。
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金属屋根とは
金属素材を加工してできた屋根の種類を金属屋根といい、主に5種類に分けられます。
屋根の形状に合わせて加工できるため、住宅以外でも工場や倉庫の屋根にも多く用いられます。
特徴しては、非常に軽く耐久性に優れていて雨漏りしにくいところです。
とても性能に優れているうえに、安価でデザインが多彩なので近年では金属屋根を選択される方は多いのではないでしょうか。
耐久性が高いため経年劣化が少ないので、長く美観を保てることも人気の要因です。
では、5種類の金属屋根について詳しくご紹介します。
金属屋根の種類
トタン
耐用年数は10~20年ほどで、メンテナスの目安は7~10年ほどで検討しなければなりません。
軽量で耐震性に優れていて、施工費を安く抑えたい方に向いている建材です。。
今では金属屋根というとガルバリウム鋼板を選ぶ方が多いので、トタン屋根は近年見かけなくなりました。
デメリットとしては金属なので錆びやすく、塗装のメンテナンスが特に必要です。
安価で導入しやすいのですが、残念ながら断熱性・防音性などは期待できません。
塗装や錆を取るメンテナスは大変コストもかかってしまいますので、
将来的なことを考えるとメンテナスを減らすことができる他の金属を検討してみてもいいかもしれません。
ガルバリウム鋼板
耐用年数は25~30年ほどで、メンテナスの目安は15~25年ほどです。
すべてにおいて、とても性能の高いバランスのとれた屋根材です。
耐久性や耐候性(変形・変色・劣化が起こりにくい性質)、防火性も高く、色の種類もたくさんある金属素材です。
総合的に優れていますが、断熱性や遮音性が低いことや衝撃に弱いなどデメリットもあります。
メリットが多いので選ぶ価値はありますが、耐久性が高いからといってメンテナスを怠ってしまうと自然災害などで劣化は進んでしまいます。
定期的な点検とメンテナンスは、必ず行うようにしましょう。
ステンレス
耐用年数は50年ほどといわれていて、金属屋根の中でもっとも長いです。
鉄・クロム・ニッケルなどが含まれた屋根のことで、これらの成分を含んだ屋根はとても錆びにくく長持ちするのが大きな特徴です。
ただ高額であるということと施工できる職人が少ないため、住宅の屋根に採用することはほとんどありません。
非常に耐久性が高いため、体育館やホテルなどの大型施設で使用されることが多い金属です。
銅板
非常に高い耐久性をもっているのが大きな特徴で、独特な風合いと重厚感があります。
新築時から年数が経つと、だんだん緑青色に変化していく性質があります。
これは緑青(ろくしょう)といって、錆への耐久性を強める働きがあります。
軽量で柔らかく、加工がしやすいため繊細さを求められる神社やお寺で多く使われてきました。
非常に高額なため、リフォームや住宅で使用されることはほぼないでしょう。
チタン
チタン屋根は、金属屋根の中でも耐久性能があります。
とても軽量なので、寺社仏閣の修繕修理や大型建築物に多く用いられます。
代表的な建物だと、東京ビックサイトや浅草寺といった有名な建築物に使われています。
高額であることから、住宅で使われることはまずないでしょう。
金属屋根は様々な種類があって、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ご自身の考え方や住宅の状況などによって、選び方は様々です。
それぞれのメリット・デメリットを理解できていても迷ってしまう方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
屋根の選び方
コスパ・デザインを重視する
なるべくコストを抑えたい、でもデザインは重視したいという方はガルバリウム鋼板がおすすめです。
耐用年数が20年以上と、他の金属に比べて十分長持ちします。
なんといっても、価格と耐久性のバランスが非常に優れています。
今のリフォーム業界では最もメジャーな金属なので、施工できる職人が多いことから色々な会社を比較しやすいのも利点です。
製品の色やデザイン、施工方法や事例も多く参考にできることが多いと思います。
もし迷ってたら、まずはガルバリウム鋼板を検討してみてはいかがでしょうか。
施行事例がございますので、こちらも参考にしてみてください!
大型物件ならステンレス!
何回も足場を組み立てるのが大変な大型建築物には、ステンレスをおすすめします。
金属屋根の中では高額になりますが、錆びにくさは一番です。
約50年ほどもつといわれていて、とても劣化しにくい金属だからです。
価格は高いのですが基本的にはほとんどメンテナンスの必要がなく、ランニングコストがかからないところが大きな魅力です。
どの金属屋根もしっかりとメンテナンスすれば、とても長持ちする非常に優れた建材です。
しかし長持ちするという理由で建材を選んだとしても、自然災害などで思いがけずできてしまった傷から錆や雨漏りへ繋がっていってしまいます。
普段は目に入りにくい屋根ですが、定期的な点検と塗装などでメンテナンスを行って長く大切に扱いましょう。
お家の環境やご自身の考え方、もちろんコストの面でももしお悩みでしたら、是非お気軽にご相談ください!
お問い合わせ:立花工業株式会社☎080-7404-0035
【記事を作成している人】
立花工業株式会社のブログ担当 アライです。
屋根工事やリフォームについて日々勉強しながら、分かりやすい言葉を意識して作成しています。
少しでも参考になればうれしいです!