ストレート屋根や金属屋根に比べて瓦屋根は、最も寿命が長い屋根材です。
主に陶器や粘土から作られた瓦を使用していて、通気性があり地域の気候に対応しやすい特徴があります。
その理由は、ストレート屋根のように定期的に塗装を行う必要がないということと
瓦は太陽や雨風にさらされても劣化しにくく、様々な気候条件にも強く耐久性があるということです。
しかし、耐久性に優れているからといってメンテナンスを全くしなくてもいいわけではありません。
歪みや瓦の割れ・欠け、ずれや崩れなどの劣化がないか定期的に点検を行い、
早めのメンテナンスを適切に行うこと、そして問題があればすぐに対処することがなによりも大切です。
では瓦屋根はどのような箇所を点検すべきか、修繕方法についても今回はご紹介します!
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瓦屋根の点検する箇所
瓦屋根は美しい外観や断熱性能や耐久性が高いことがメリットですが、経年劣化や気象条件の影響によって劣化は進んでいってしまいます。
では、劣化してしまう主な理由についてご説明いたします
①雨や風、日光などの紫外線によって表面が摩耗してしまう
②汚れや藻類が付着し、美しかった外観や機能性に悪影響を及ぼす
③寒さが厳しい地域では、凍結・解凍を繰り返すことによって微細な亀裂が生じて劣化してしまう
④鳥のふんが付着することで、屋根表面が損傷しやすくなってしまう
⑤植物の根が瓦に入り込み、瓦を割ったり持ち上げたりすることもある
このように、上記のような理由が挙げられます。
瓦屋根は耐久性・遮音性・断熱性に優れていて、塗装のメンテナンスがいらないため
長い間メンテナンスを行わなくてもよいと考えがちです。
しかし様々な自然災害などの要因から劣化をしてしまうことが考えられるため、劣化を予防し長く保つには定期的に適切な点検を行うことが大切です。
では、瓦屋根はどこを点検すべきなのか..点検する箇所をご案内いたします。
瓦の割れや欠け、浮き
雨風や日光による紫外線、凍結・解凍などの自然の影響によって瓦の表面を摩耗させ、割れや欠けを引き起こします。
瓦が割れていないか、欠損していないか確認することは屋根の防水性を維持するために重要です。
頑丈な瓦でも時間とともに劣化し、気象条件や外部の要因によって例えば大きな物が屋根に落ちてしまうなどといった物理的なダメージによって表面は弱くなり、割れや欠けが生じてしまうのです。
屋根の傾斜や排水の確認
瓦を確認するだけだはなく屋根の傾斜が正常であるか、水が滞留していないかも確認します。
雨水が正しく排水されて、ごみや落ち葉によって詰まりがないかを確認し
水が十分に排水されることを確認するのも大切です。
雨樋と瓦屋根の接続部分がしっかりしているか点検を行い、水漏れしていないか注意深く見てみます。
必要あらば、屋根裏空間に入り木材や絶縁材(熱や電機などのエネルギーを遮断して、保温や断熱の目的で使用される材料)の異常や虫害がないかも確認しましょう。
そして、コーキング(隙間や接合部の隙間をうめること)や防水材の劣化や欠損を確認し、補修が必要そうであれば行います。
瓦屋根の修繕方法
瓦がどのような状態なのか損傷の程度によって異なりますが、一般的な手順をご紹介します。
損傷のリサーチ
瓦の割れや欠けなどの損傷を専門業者に見てもらって、屋根全体を点検していきます。
そして、修繕が必要な箇所を特定していきます。
瓦の取り外し・交換
損傷が激しい場合、割れたり欠けたりしている瓦を交換していきます。
このとき、新しい瓦は同じ材料やデザインであることがとても重要になってきます。
損傷した瓦を取り外し、周囲の瓦を傷つけないように注意が必要です。
瓦だけでなく、この時に屋根の構造や補強材も点検を行い、必要に応じて修理と補強を行います。
予防処置
必要あらば、藻やコケを取り除きます。
そして瓦を取り付ける際は、専用の接着剤やセメントを使用して確実に固定していきます。
また、防水コーティングや保護剤を使用することで今後の損傷を予防していきます。
これらの手順を順番に実行することで、耐久性のある瓦屋根を手に入れることができます。
もちろん修繕後も定期的に点検を行い、問題を早期に発見して対処していきましょう。
修繕作業というのは、専門知識を必要とするためDIYで行う前に必ず専門業者に相談をすることをおすすめします。
まとめ
瓦屋根は耐久性に優れていて塗装のメンテナンスが不要なことから、点検やメンテナンスをすることにどうしても怠ってしまいがちです。
しかし、瓦屋根も経年劣化や突然の自然災害などによって瓦の割れやズレなどを引き起こすのです。
いち早く気づくためには、やはり定期的に点検を行うことが大切なのです。
近年では、大きな地震が発生することから重い瓦屋根から軽い金属屋根に葺き替え工事を検討される方が増えてきています。
耐震性について不安な方は、葺き替え工事を視野に入れてみてもいいかもしれません。
今回瓦屋根の点検箇所や修繕方法についてご紹介しましたが、ご自身で屋根を見て判断するのは不安な方はお気軽にご相談ください!
屋根や雨樋・外壁など診断は無料なので、まずは心配な点や気になっている点についてご相談いただき、
ご納得いただけるまで説明させていただきます。ぜひご連絡ください!
お問い合わせ:立花工業株式会社☎080-7404-0035
【記事を作成している人】
立花工業株式会社のブログ担当 アライです。
屋根工事やリフォームについて日々勉強しながら、分かりやすい言葉を意識して作成しています。
少しでも参考になればうれしいです!